Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

ScalaMatsuri 2016で発表しました。そしてプレゼンの準備とはを語ってみる。

ScalaMatsuri 2016で発表しました。 「ScalaコードはJVMでどのように表現されているのか」15分のセッションです。

スライドはこちら。

www.slideshare.net

toggetterにもまとめていただいています。 http://togetter.com/li/931923

裏話

まず、まさかセッションが当選するとは思っていませんでした。 Twitterのタイムラインにセッション募集中とあり、その場の勢いで内容をまとめすぐに応募を出してみました。 そのころは応募数が少なかったので、他の応募の呼び水になれば、くらいの気持ちでした。

それが当選!となり、もちろんうれしかったですが、内容を考えずに応募したので、コンテンツを作り上げるのにすごく労力がかかりました。 さらに15分に収めるためにいろいろ削除して…

普段Javaコミュニティで話すときは緊張しない(Java Day Tokyoの1,000人以上のときでも)のですが、今回は発表直前心拍が上がってけっこう緊張しました。 けど、やり始めると落ち着きました。

終わったあとtoggerを見ると、こうした内容で他の勉強会で発表された方もいらっしゃったことを知りました。

shigemk2.github.io

僕は準備していたときこのコンテンツを知りませんでしたが、逆に考えると説明順序が同じようになったのは答えが一致した感じでうれしいです。

あと、内容にもいろいろコメントいただけてうれしかったです。プレゼンスタイル自体についても、慣れていた、話がすっと入ったというコメントもいただけました。

プレゼンの準備とは

ここからは元塾講師、100、400、1,000人の前でのプレゼン経験からの意見ですが、 "スライドの完成はプレゼン準備のスタートに過ぎない"ということは、これからスピーカーを始めようという人に知ってもらいたいことです。

プレゼンはライブです

日本ではスライドなどの資料がすごく重視され過ぎている感があります。あとからスライドだけを見ていろんな意見が飛び交うこともあります。しかし、" プレゼンはライブ"です。ライブで何をどう伝えるかが、スライドそのものよりも本当は重要です。資料はその補助に過ぎません。同じ歌詞を歌っても、誰が歌うのかで違いは出ます。

リハーサル、リハーサル、リハーサル

そのためには"リハーサル、リハーサル、リハーサル"です。今は簡単にリハーサルを録画することができるでしょう。リハーサル -> 録画確認のサイクルを繰り返すだけです。確実にプレゼンが上達します。もちろん、時間も持ち時間に合わせてください。参加者にはその人がリハーサルをしてきたかはすぐにわかります。みなさんもそれがわかった経験はありますよね。

これにも書いてた気がする。

www.amazon.co.jp

最初の一歩

以下の点は最初に確認すべきです。

  • 声が大きいか
  • ゆっくり話しているか
  • 参加者の方に体を向けているか
声小さいよ!

プレゼンの法則として、ほぼ「プレゼンの第一声より大きい声が出ることはない。徐々に小さくなる。」です。声が小さい人は、まず第一声を過剰に大きくしましょう。そうすると、そこから小さくなっても普段の大きさ程度で済みます。

早口だよ!

そして「プレゼンでは普段より早口になる」です。そうだよね、と誰もが知っていることですが、それでも早口のプレゼンはあとを絶ちません。普段よりゆっくり話すくらいで、参加者にはちょうどよいと感じてもらえます。リハーサルでゆっくり話すことを意識し、録画で確認しましょう。

画面しか見てないよ!

プレゼンのとき、PCの画面ばかり見ていませんか?あるいはスクリーンばかり見ていませんか?録画するとわかります。自分でもびっくりするぐらいそうなっています。この状態だと、たとえ内容がよくても何割かの人は別のことをしだします。まず、おへそを参加者の方に向けましょう。スクリーンをみたいときも、このままおへそを向けつつ、首から上だけ動かしてスクリーンを見ます。参加者と目を合わせられなくてもまずはOKです。

中級者は以下の点を確認しましょう。

  • 話のスピードやリズムを変えているか
  • 声に抑揚がついているか
  • スライドの内容を読むだけになっていないか

ずっと同じ調子だよ!

「つねに一定のスピードや同じリズムで話すと、参加者には内容が全然頭に入ってこない」のです。なので変化をつけます。大事なところはゆっくり話したり、2回言って2回目を大きく言ってみたり。インパクトを与えたいときは、その間のセリフを小さく言って、参加者の関心を引きつけてからドン!と言う。しょーもないネタを言ったときは、あえて間をとって吟味する、もしくはすぐ次へ言って失笑をあえて買う、など。いろんな応用ができます。大事なのは意図を持って変化をつけることです。抑揚をつけることもほぼ同義です。声の高低、強弱などを使います。

スライドの文章読んでるだけだよ!

スライドを読むだけのプレゼンだと、あとでスライドを読めばいいと判断されて聞いてもらえません。話すのを聞くより読む方が早いので、参加者は次のスライドに行くまで退屈になるからです。 だからスライドに書くな、というわけではありません。スライドの内容を言うときでも、表現を変えてみたり、たとえば自分の体験談を付け加えたり、ときには「読んでください」で済ませてもいいんです。スライドの読み上げにしない工夫が必要です。

うまくなった!

ここまで準備すれば、確実によいプレゼンになります。 さらに上を目指すには、参加者とのアイコンタクト方法(Z型に視線を動かすなど)がありますが、今日はここまで!