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Fight the Future

何かを始めたら、半分成功したのと同じ

『開発現場の掟』刊行記念にid:iad_otomamayとの思い出を語る

僕の上司であるid:iad_otomamay(以下ダイさん)が翔泳社さんから本を出版しました!

開発現場の掟 (プロの鉄則) エンジニアが現場で生き残るための極意 (開発の現場セレクション)

開発現場の掟 (プロの鉄則) エンジニアが現場で生き残るための極意 (開発の現場セレクション)

少し前に出ていたのですが、きちんと読んでからエントリを書こうと思ってまして。
ええ、買いましたよ!もちろん自費でw


といいつつも、まだ全部ではなく6章中5章までですけど、もう書けるかな。


この本はダイさんらしい内容だなあ、と思いました。いい意味で!
ダイさんのエントリが好きな人にはうってつけ。今まで読んでなかった人にも、本として文章がきれいにまとまっていておススメです。
なので、本のテイストははてダを見てもらえれば雰囲気がつかめると思います。


さて、何か感傷的なのでダイさんとの思い出を語りますw
興味ない人は読み飛ばしてww

僕は社会人からシステム開発会社に入り、それまでプログラミングはまったくやったことがなかった。
初めの1年はCOBOLメインフレームの保守運用チームにいて、ほぼ雑用をしていた。
研修でJavaを学んだけど、それはまったく生かせていなかった。
当時はそれが悔しいと思っていたけど、今思うとそれは悔しさの直接的な原因ではなかった。


上司、そのまた上司、そしてさらに上、見渡してもまったく上長である資格を自ら証明していない人たちばかりだった。
尊敬できる要素がなかった。みな悪い意味でサラリーマンだった。非効率な方法を考えもせず今までそうだったという理由だけでその方法を取る。
それが僕の仕事への不完全燃焼感を多いに増幅させていた。


自分でも思わぬ早さで退職を決め、今の会社であるクロノスに入った。
クロノスに入ったのは少しの偶然があったんだけど。


クロノスで初めて開発に携わることになり、先輩として一緒になったのがダイさんだった。
研修でJavaをやっただけで(独学でSJC-PSJC-WCは取ってた)、いきなりASP.NETC#のプロジェクトだった。
かなり心配性な僕は不安を覚えていた。


でも、今でもこのプロジェクトでダイさんにしてもらったことは忘れていないし、感謝してあまりない。
開発における仕事の進め方をそもそもわかっていない僕を、厳しいマネージャとの間に入り、本当に多くのことをかばってもらった。
自分のせいではなく、そのとき会ったばかりの僕のせいで自分が責められても、僕に対して怒るようなことはなかった。
指摘する時も落ち着き、冷静にできる限り筋道立てて話し込んでくれているのがわかった。


ダイさんは当時から読書家で、僕にもいろいろな本を薦めてくれた。
僕は労せず名著を知ることができ、今の僕の基盤になっている。


技術的に優れていることもプロジェクトでの立ち位置から伝わった。
でも何より「向上のためにとっている行動を否定しない」というスタンスが強く印象に残っている。


経験を積んだエンジニアからすれば、若手がしている「勉強」というのは、回り道であったりムダであったりするように感じる、というのはわかると思う。


こんな人はよくいる。資格の勉強をしているときに「その資格意味ないで」と言ってくる人。
もしかしたら本当に意味がないのかもしれないし、あるのかもしれないけど、ここではそれが本質ではなく。
行動を否定するということは、著しくモチベーションを下げる、ということだ。先輩や上司に言われれば、パワーバランスもあってなおさらだ。
否定ではなく、認めながら誘導するというのが正しい方法だと思う。


ダイさんは何とかエンジニアとしてできるようになりたい、という僕の行動は1つも否定しなかった。
資格、本、執筆...僕は伸び伸びと自分を伸ばすことができた。

今の僕があるのは自分の才能や努力といったことはいっさい関係がない。
僕にあったのは「できるようになりたい!」という気持ちだけで、ダイさんを初めクロノスの先輩や役員の温かい目があってこそだった。


まるで塾講師のときのように、自分の上に立つ人を尊敬できた。
僕は会社の規模や賃金にはあまり価値を置いていない。
長く仕事をするわけだから、自分の上に立つ人は尊敬できる人でないと気持ちが続かない、と思っている。
自分の中でこの比重はかなり大きいものになっている。


手前味噌も甚だしい文章になってしまったけど、自分が誇らしく思っていることだから、堂々と書いた。