Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

エンジニアのすべてを現場に求めてしまうと

エンジニアとしてのすべてを現場であるプロジェクトに求めてしまうと、
社会人としてつぶれてしまうな。エンジニアを楽しめないな。


これは何も特殊な話ではなくて。
1つのことにすべてを求めてしまうとダメになった経験は人間あるもんだ。
たとえば彼氏彼女に人生のすべてを求めて重荷になってしまったとか。
スポーツの道だけを突き進んだらケガで断念し何もない状態になってしまったとか。
# そこからリカバリする話は別ね。


プロジェクトではすべてが自分の思うとおりになるわけはない。
かかわる人数の多さであったり、お金がかかわることであったり。
だから、そこでエンジニアとしての自分のすべてを満たそうとするのは無理だ。
無理なのに、実現しようとしたり願望として持っていても、大きなストレスになるだけだ。


エンジニアとしての自分を「現場」にいる間だけに限定してしまうから、つぶれてしまう。
そこまで厳密に「現場」と「現場外」を線引きする理由はなんだろう。
少し柔らかく考えてみないか。


以前にも書いたエントリにつながってきた。


思うに、仕事とプライベートは完全に分離できない。むしろ相関関係にある。
プライベートがうまくいかないと、仕事に集中できない。
仕事がおもしろくないと、プライベートを積極的に遊べない。


自分がコントロールできないようなことに対してストレスを感じるのはやめた方がいい。
変えられないことは、やっぱり変えられない。
まず、変えられることから始める。始めていけば、考えもしなかった大きなことを変えられることもある。


現場でエンジニアとして楽しめなければ、現場外でエンジニアを楽しんでみる。
僕は正直そういう思いで書籍を執筆した部分もある。
けれど、その書籍から自分の作業範囲が広がったことも事実だ。
以前よりも「現場」を楽しめるような環境になったのも事実だ。


そういう柔軟性は人生を楽しむ上で必要なんじゃないかな。
プライベートで楽しめって意味でもないつもり。
「現場外」でってことなので。